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目次
  • 1. イントロダクション
  • 2. プラント共通品目ステータス(X-plant Material Status)とは?
  • 3. 品目ステータス(Plant-Specific Material Status)とは?
  • 4. プラント共通品目ステータスと品目ステータスの違い
  • 5. 品目ステータスを使った業務プロセスの制御
  • 6. 実際の活用シナリオ
  • 7. 設定時のベストプラクティス
  • 8. まとめ

SAPにおけるプラント共通品目ステータス(X-plant Material Status)と品目ステータス(Plant-Specific Material Status)の違いと活用方法


1. イントロダクション

  • SAPシステムにおける品目管理には、「プラント共通品目ステータス(X-plant Material Status)」と「品目ステータス(Plant-Specific Material Status)」があり、それぞれ異なる目的で使用されます。
  • この記事では、これらのステータスの違い、設定方法、具体的な活用方法について解説します。

2. プラント共通品目ステータス(X-plant Material Status)とは?

  • 定義:
    • プラント共通品目ステータスは、全社的に共通の品目管理ステータスです。特定の品目が全プラントでどのように使用されるかを制限するために使用されます。
  • 用途:
    • 品目の使用可否を全社的に統一するために利用され、購買、製造、販売などの業務プロセスで品目の利用制限が可能です。
  • 設定場所:
    • **品目マスタの基本データビュー(Basic Data View)**で設定し、全プラントに適用されます。
  • :
    • 品目の品質検査が完了するまでは「販売不可」に設定することで、製品の誤販売を防止します。

3. 品目ステータス(Plant-Specific Material Status)とは?

  • 定義:
    • 品目ステータスは、特定のプラントごとに品目の使用可否を管理するステータスです。プラントごとに個別に設定できるため、異なるプラントで異なるステータスを適用できます。
  • 用途:
    • 各プラントの業務要件に基づいて、品目の使用を制限します。特定のプラントでは製造を許可するが、別のプラントでは販売のみを許可するなどの制御が可能です。
  • 設定場所:
    • 品目マスタのMRP 1タブで設定します。これにより、プラントごとのMRP計画や使用状況を個別に管理できます。
  • :
    • あるプラントでは製造可能だが、他のプラントでは販売のみ可能な品目がある場合、該当プラントの品目ステータスを「製造禁止」に設定します。

4. プラント共通品目ステータスと品目ステータスの違い

比較項目プラント共通品目ステータス(X-plant Material Status)品目ステータス(Plant-Specific Material Status)
適用範囲全社的に適用(全プラント共通)プラントごとに個別設定
設定場所基本データビューで設定MRP 1タブで設定
使用例品目の全社的な使用可否管理プラントごとの使用状況や業務プロセスごとの制御
主な用途全社的な統制を必要とする場合プラントごとの個別要件に基づく管理
設定影響全プラントに影響を及ぼす特定プラントのみに影響

5. 品目ステータスを使った業務プロセスの制御

  • 購買と販売の利用制限:
    • 品目ステータスを使用することで、特定の業務プロセスを制御することが可能です。たとえば、「購買発注では利用禁止だが、販売は可能」といった設定ができます。この場合、品目ステータスを「購買禁止」に設定すると、購買プロセスではエラーメッセージが表示される一方で、販売プロセスには影響を与えません。
  • MRP計画での使用制限:
    • 特定の品目をMRPの計画対象から外すことも可能です。これにより、不要な発注計画や製造計画を防ぎます。

6. 実際の活用シナリオ

  • 全社的な品目管理(X-plant Material Status):
    • 新製品を全プラントで導入する際に、品質チェックが完了するまで「使用不可」に設定することで、誤使用を防止します。
  • プラントごとの特定要件に応じた管理(Plant-Specific Material Status):
    • あるプラントでは製造が許可されているが、他のプラントでは販売のみ可能な場合、製造禁止のステータスを設定します。
  • 購買発注と販売のプロセスを個別に制御:
    • 購買発注は許可されないが、販売プロセスでの出荷は可能なように設定することで、運用上の柔軟性を持たせます。

7. 設定時のベストプラクティス

  • ステータス管理の一貫性を保つ:
    • プラント共通品目ステータスと品目ステータスの設定を見直し、整合性を維持することで、混乱を避けます。
  • 業務プロセスに適したステータス設定:
    • 各プラントの業務フローに合わせて、適切なステータスを設定します。例えば、製造プラントでは「製造可」とし、販売拠点では「販売のみ可」とするなど、業務要件に基づいた設定を行います。

8. まとめ

  • **プラント共通品目ステータス(X-plant Material Status)**は、全社的に統一された品目の使用管理を行うために使用されます。
  • **品目ステータス(Plant-Specific Material Status)**は、特定のプラントに応じた個別の制御を行うためのステータスです。
  • 両者を組み合わせて活用することで、全社的な統制とプラント特定の要件を同時に満たすことができます。

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