便利ツール、amazon、楽天、Yahooどこが安い?
登録
目次
  • 1. イントロダクション
  • 2. 確認管理(Confirmation Control)とは?
  • 3. BP(ビジネスパートナー)の確認管理設定
  • 4. 購買情報マスタ(Purchasing Info Record)の確認管理設定
  • 5. 確認管理の優先順位
  • 6. 確認キーの種類と動作
  • 7. SAPにおける関連テーブルと項目名
  • 8. 実際の確認管理の流れ
  • 9. まとめ

SAP購買発注における確認管理(Confirmation Control)の仕組みと各確認キーの動作解説


1. イントロダクション

  • SAP S/4HANAでは、購買発注における確認管理(Confirmation Control)を使用して、サプライヤーからの納入状況や確認情報を効率的に管理します。
  • S/4HANAでは、従来の仕入先マスタがビジネスパートナー(BP)に統合されており、購買情報マスタと合わせて確認管理を行います。
  • この記事では、BPと購買情報マスタの確認管理設定、使用するテーブルと項目について詳しく説明します。

2. 確認管理(Confirmation Control)とは?

  • 定義: 確認管理は、購買プロセスにおいてサプライヤーからの発注確認、出荷通知、入荷確認などの情報を管理するための機能です。
  • 目的: 発注品目の納期管理や在庫調整を効率化し、納入の遅れや在庫不足のリスクを軽減することができます。

3. BP(ビジネスパートナー)の確認管理設定

  1. ビジネスパートナー(BP)とは?
    • SAP S/4HANAでは、ビジネスパートナー(BP)は仕入先、得意先、従業員などの役割を統一的に管理するエンティティです
    • BPロール: BPに対して「仕入先(FLVN00)」や「購買組織レベルの仕入先(FLVN01)」のロールを割り当てることで、購買プロセスに関連するデータを管理します。
  2. BPでの確認管理の設定
    • BPに関連する確認管理の設定は、**仕入先ロール(FLVN01)**で行います。
    • トランザクションコード BP でビジネスパートナーを開き、「仕入先」ロールにおいて確認キーを設定します。
    • 設定された確認キーは、購買発注作成時に提案され、標準の確認管理が適用されます

4. 購買情報マスタ(Purchasing Info Record)の確認管理設定

  1. 購買情報マスタとは?
    • 購買情報マスタは、特定の品目とサプライヤーの組み合わせに対する購買条件や設定を管理するデータレコードです。
    • 購買発注を作成する際、品目ごとに異なる確認管理の設定を適用できます
  2. 購買情報マスタでの確認管理の設定
    • トランザクションコード ME12 で購買情報マスタを開き、「確認」タブで確認キーを設定します。
    • 購買情報マスタに設定された確認キーは、対応する品目とサプライヤーの組み合わせに基づいて、購買発注作成時に自動的に提案されます

5. 確認管理の優先順位

  • 購買情報マスタの設定が優先され、購買情報マスタに確認キーが設定されている場合は、その設定が購買発注書に適用されます。
  • 購買情報マスタに設定がない場合は、BP(ビジネスパートナー)の設定が適用されます
  • これにより、品目ごとの特定の条件とサプライヤーごとの標準的な設定を両立させることが可能です。

6. 確認キーの種類と動作

確認キー説明動作の詳細
0001発注確認(Order Acknowledgment)サプライヤーからの発注確認を登録し、納期を確定します。
0002出荷確認(Shipping Notification)サプライヤーからの出荷情報を登録し、納入予定日を調整します。
0004入荷伝票(Goods Receipt Slip Required)商品の入荷を登録し、在庫を更新します。

7. SAPにおける関連テーブルと項目名

以下の表で、確認管理に関連するSAPのテーブルと主要な項目を説明します。

テーブル名説明主なフィールドフィールドの説明
EKKO購買発注ヘッダデータを管理するテーブルLIFNR仕入先番号(ビジネスパートナーID)
EKPO購買発注明細データを管理するテーブルKONNR確認キー
LFM1仕入先マスタ(BPの仕入先ロールに対応するデータ)LIFNRビジネスパートナーID(仕入先番号)
INFREC購買情報マスタデータを管理するテーブルMATNR, LIFNR品目番号、仕入先番号

8. 実際の確認管理の流れ

  1. BPまたは購買情報マスタで確認キーを設定し、購買発注作成時にその設定を基に確認管理が提案されます。
  2. 発注確認(0001): サプライヤーが発注を受領したことを確認し、システムに登録します。
  3. 出荷確認(0002): サプライヤーが商品の出荷を通知し、SAPシステムで出荷確認を行います。
  4. 入荷確認(0004): 商品が倉庫に到着したとき、入荷伝票を作成してシステムに登録します。

9. まとめ

  • SAP S/4HANAでは、確認管理がBP(ビジネスパートナー)と購買情報マスタを通じて設定され、購買発注に適用されます
  • BPの仕入先ロールおよび購買情報マスタの確認キー設定を利用して、納期管理や在庫更新が効率化されます
  • 関連するテーブル(EKKOEKPOLFM1INFREC)を理解し、データ管理を適切に行うことが重要です

ツールネット

ツールネット

こちらの記事はツールネットで作成した記事です。
記事提供いただける方、募集中です。
興味のある方はご連絡ください。

記事一覧
お問い合わせ/プライバシーポリシー

© 2021 ツールネット. All Rights Reserved.