115回医師国家試験 受験記

医師国家試験

■はじめに

皆さんはじめまして、玲士(れーじ)と申します。twitter@med115ave
この記事には私の【平均点での合格】を目指した115回医師国家試験の受験報告を、主に6年生での勉強内容と併せて紹介したいと思います。
後輩の皆さんにとって少しでも役に立つ記事となれば幸いです。

国試対策を控えて読む時間が無い人はこれだけ!
→「QBは1週目問題と回数別3~5年分だけ!動画はなるべく早めに終わらせる!」
(尊敬するしめさば先生いろはす先生のブログより)

◆使用教材

使用教材(全てpdf・オンライン):
medu4 あたらしい内科外科 2018
medu4 あたらしいマイナー 2018
medu4 あたらしい産小老 2019
medu4 あたらしい救中麻公 2020
medu4 Update 113, 114
medu4 2020特講シリーズ
medu4 国試究極MAP
QB全巻(vol.1~7)、回数別(114回のみ)
イヤーノート
レビューブック(産婦、小児、マイナー、必修)

◆模試

夏メック、冬メック、テコム第4回

◆◆medu4の進め方、予備校各社との比較については別記事を作成予定です。

■低学年

私は再受験(学士編入)で医学部に入学しました。再受験生に寛容な大学だったこともあり、ぼっちになることもなく6年生まで進級できました。
授業はそれなりに聞き、眠い時は寝て、テスト前は要領が悪いので少しだけ早めに対策して(結局は過去問暗記で)無難に進級してきました。
4年生でのCBT対策は2ヵ月前くらいからQB onlineを回し、成績は中の上くらい?だった気がします。CBTの映像講義はしんどそうだったので購入していません。

◆◆学士編入やCBTについては別途記事を作成予定です。

■5年生

ポリクリの開始とともにiPadを購入し、medu4に登録しました。QBとイヤーノートもこの時期に購入しました。(レビューブックは6年秋に遅れて購入)
実習に合わせて、該当診療科の講義を消化していきました。
暇な時間にQB1週目問題を解いたり解かなかったり。。。
結局6年までほとんど解きませんでした笑
おすすめは回る前に視聴、との噂でしたが、そんな意識は高く保てなかった…
外科など忙しい診療科では動画なんて全く見れず、負債が貯まって行きました。。。
そんなわけで動画視聴をこなすだけでもいっぱいいっぱいで、指導医からの質問は班員みんなの協力で乗り切っていました。
ただ6年後半になって分かったことですが、このタイミングでできるだけ動画を消化しておいて本当によかったです。
6年から開始だと、少なくとも私のキャパでは間に合わなかったと思います。
自分のスタイルとして動画講義で覚えるより、QB1週目をやりながらノートを見直した方が覚えられる派だったからかもしれませんが。
◆◆medu4の進め方、予備校各社との比較については別記事を作成予定です。

■6年生前半:夏メック・マッチング

3月ごろから新型コロナウイルスの感染が拡大。ポリクリが無くなったり再開したり、
大学からは外出禁止が出たりしました。
私はこれまでの人生でもずっと、勉強は学校・大学・図書館でしかできない人間だったので、正直言ってピンチでした。
家で動画視聴する時間は山ほどあるはずなのに、オンラインでのポリクリ診療科の動画ノルマが消費できない…
だらだらNetflixで時間をつぶしてしまっていました。
今思えば、1年間の大まかな計画をこの辺で立てるべきだった気がします。
ノルマが無いとさぼっちゃいますよね。(私は特に家だと厳しい)
唯一の救いは週1回、オンラインで友達とQB1週目を解いてみる勉強会を始めたことでした。
1回で30~50問くらいと少ない問題数でしたが、家で廃人のようになっていた自分には十分すぎるノルマでした笑
そして今年度はmedu4公衆衛生(救急・中毒・麻酔も)が早めに開講された(4月ごろ)ため、私も5月ごろに視聴を開始しました。
この動画視聴再開で少しは勉強の習慣が復活したため、早期の開講には本当に救われました!
重い公衆衛生の動画を早めに終わらせられて気分的にも楽になりました。

◆夏メック模試 2020

7月ごろ、動画視聴だけで日々が過ぎていた頃に大学から夏メック受験のお知らせが。
全く対策はしていませんでしたが、全員受験するよう言われたため気楽に受けました。
pdfや紙媒体は使わず、時間も測らずPCに表示してポチポチ解いてしまいました。
そして、ここでようやく国家試験の一般臨床・必修や配点について知る…(遅い)
夏メック2020 結果:
一般臨床 71.3 %(全国平均 70.9 %)
必修   82.5 %(全国平均 83.2 %)
禁忌   1 問

禁忌:ステロイド継続内服中に発症したde novo B型肝炎患者に対して、ステロイド中止してしまいました。副腎クリーゼをきたす圧倒的禁忌です…反省。

ポリクリ中に動画をある程度みていたからか、何とか平均点付近に留まることができました。
夏メック模試の前までで、動画はメジャー科、マイナー科、公衆衛生まで見終わっていました。
産婦小児、救急は終わってなかった気がします。(この後、苦手な産婦人科を後回しにしたツケが本番までついて回ります…)

7~8月、模試でも当然のように産婦小児が悪かったので、さすがに動画を終わらせるようにしました。
7月後半から、マッチングのためにオンライン説明会、見学、履歴書作成、採用試験などに追われました。
コロナの影響もあり、志望病院は二転三転。。。結局、就活は9月まで食い込んでしまいました…。
◆◆マッチングについては別記事を作成予定です。

 

■6年生秋:卒業試験

私は全てのマッチング試験に筆記試験がなかったため、やや遅くなりましたが8月末ごろに残りの動画(特講のぞく)を消化し終えてから114回を解いてみました。

114回結果:

一般臨床:68.9 %(合格基準72.6 %(217点以上/299点))
必修:83.2 %(合格基準80 %(158点以上/184点))

夏メック模試(114回類似が多い)のおかげで解けた問題もありましたが、案の定一般臨床落ち…。さすがに気を引き締めようと感じました;

9月~11月は卒業試験ラッシュ。114回の復習をしつつ、卒業試験過去問をひたすら解いていました。この間、国試対策は何もできていませんでした。

11月中旬からmedu4特講を視聴し、2週間程度で完走しました。
同時期から併せて、あたらしいシリーズ24科目の穴埋め暗記をしました(1教科/日)。。
これが思ったより大変で、もっと早くやっておくべきだったと反省しました。しかし、かなり力にはなりました。medu4ベーステキストに圧倒的感謝。

■6年生12月:冬メック・テコム第4回

予定していた動画(国試究極MAPを除く)が終わったので、12月頭にスケジュールを整理しました。

【やったこと】
12月1週:medu4穴埋め暗記のこり、QB1週目のこり
12月2週:medu4穴埋め暗記のこり、QB1週目のこり、113回
12月3週:QB1週目のこり、112回、111回
12月4週:冬メック受験・復習
12月5週:QB1週目・回数別で間違った問題解き直し
1月1週:テコム第4回受験・復習、究極MAP
1月2週:究極MAP、QB1週目・回数別の苦手問題
1月3週:究極MAP(2週目)、苦手問題、スコア系など暗記モノまとめ
1月4週:究極MAP(3週目)、QB1週目・過去5年ランダム演習、暗記モノ覚える
2月1週:暗記モノ確認、体調管理、QB1週目・過去5年ランダム演習

◆冬メック模試 2020

結果: 一般臨床 73.3 %(全国平均 75.3 %)
必修   89.0 %(全国平均 83.8 %)
禁忌   0 問

夏メックとは異なり、マスク着用、時間を測って、pdfに書き込みながら解きました。
マスクの息苦しさ、時間配分の確認などが出来てよかったです。
結果は各論の一般問題で不正解を連発し、各論一般の偏差値が30代前半でした。。。
臨床問題は平均程度できていましたが、普段いかに雰囲気で解答しているかが分かりました。
ベーステキストに戻りながら、2日ほどかけて復習をしました。
また、特に必修ではB 94%、E 78 %とばらつきが大きく、2日間集中を持続する重要性を認識しました。

■6年生1月・直前期

予定通りテコム模試、究極MAP、苦手問題演習などを行いました。

◆テコム第4回 2020

結果: 一般臨床 85.0 %(全国平均 80.3 %)
必修   91.5 %(全国平均 87.3 %)
禁忌   0 問

twitterでも噂されていましたが、冬メック、テコム第4回ともに平均点が高く、115回受験生の勉強量に戦慄しました…
冬メックほどではないものの、やはり一般問題が苦手傾向でした。
特に産婦人科、小児科はこの時期に来ても苦手克服できておらず、一般問題に出るような基本的知識が不足していました。
夏までのサボりが効いてきました…

1月2週目から、基礎知識定着のためにDM、メタボ、qSOFA、CURB65、産科、公衆衛生などなど究極MAPで聴いた項目を中心に暗記リストを作りました(追加しつつ最終的には60項目ほど)。
リストの全項目を毎日1時間ほどかけてアウトプットし、知識を維持しました。
回数別に関しては直近の114回以外は、QB1週目に掲載されている問題も多かったため、解くだけなら数日で可能でした。
しかし、hzm先生や諸先輩方の仰る通り「全選択肢に精通する」「気持ちを込めて解いていく」ことが重要で、特に苦手な問題で上記を実施するのはなかなか大変でした。
1月2~3週の2週間は究極MAPをしつつ「気持ちを込めて」解くよう心がけましたが、振り返ってみると直前2週間は集中力が続かず、「学びを得る」ことよりも「正解する」ことに気がとられてしまったと思います。
この直前期の伸び無さ・集中力の欠如が、本番での過度な緊張・ケアレスミスにつながった気もします。

■医師国家試験 前日

大学におまかせしたホテルに移動し、究極MAP確認、過去5年からランダムに100問ほど解きました。
持ち物確認し、夕食を友達と食べて、暗記リストのアウトプットをして11時前にベッドに入りました。
やはり寝付けず、SNSをチェックしかけましたが、、、すぐに見るのをやめ目を瞑りました。幸い12時前には寝つけたようです。

■医師国家試験 1日目

5時に目が覚めてしまいました。30分ほど瞑想し、シャワー→朝ごはん→トイレ→持ち物確認→みんなで会場へ。モニタで検温あり。無事に通過。
試験室は50名未満でした。けっこう受験者間の距離あるかなー、と予想していましたが、割と蜜でした笑

Aブロック

「後は普段通りやるだけ」と思ってはいたものの、試験35分前からの長い長い試験説明を聞いているうちに緊張しまくってきました。
苦手な一般問、大丈夫か?内分泌のホルモン忘れてそう、、など負の感情が…
これに拍車をかけたのが「換気」でした。
私は寒いのが苦手なのですが、感染対策のために廊下との扉が常時オープン!
そして廊下の窓はほぼ全開でした…めちゃ寒い。。
持って行ったひざ掛けで何とか体幹はしのぎましたが、足元はずっと寒かったです。

えんぴつ削りは机上に置けない(使用時のみ試験官の許可を貰う)、上着はひざ掛けとして使えない、スリッパは禁止、靴は脱げない、腕時計は外せない、など、
(その練習はしてないゾ・・・大丈夫かな)と思うことが次々と伝えられ、無駄に緊張が増幅。

解答用紙は前後の人とは縦書き・横書きが異なるもので、試験開始前に受験地、受験番号、氏名、生年月日を記入するよう指示がありました。
まず問題ページ数を確認するよう指示され、試験が開始されます。一般問はなんとか解けるものが多かったものの、A13、A23、A24、A73など全体としてはとても難しく感じました。緊張で前半に数個マークミス。落ち着き始めた頃に気づけました…怖すぎる。

Bブロック

早起きのせいかお腹が減り、弁当を一気に食べてBブロックに備えました。
必修レビューブックなど確認しようと思っていたのですが、昼食、トイレなどにとられ15分ほどしか確認時間はありませんでした。
B20は採血実習で習っていたため、真面目にやっておいて良かった!と思えました。
B41の唐突な計算問題に怯みましたが、落ち着いて何度か計算しました。
…緊張のためかB1をなぜか間違えていました。。メンタルコントロールが重要です。

Cブロック

寒さや試験スタイルにようやく慣れてきました。とにかく公衆衛生が難しすぎました。
C6、C9、C10、C13、C24など「知らんがな」の連発でした。
C59産婦スコアや定義は対策したつもりでしたが、対策が甘くやはり間違えてしまいました。悔しい。
C65、C70など、連問も難しく感じました。

試験後

めちゃくちゃ疲れました。さくっと夕食を食べて、風呂に入りました。
「1日目の自己採点は絶対しない」と決めていたので、チェックした問題だけ自分なりに調べました。
大体まちがっていました…
A、Cは体感8割くらいかな、と根拠の無い感想と共にベッドへ。
SNSで早くも割れ問議論がされているようでしたが、「こんなの見たらメンタル終わる」と思ってすぐに閉じました。12時くらいには寝ていたと思います。

 

■医師国家試験 2日目

2日目も5時前に起きてしまいました。
昨日と同じように淡々とシャワー→朝ごはん→トイレ→持ち物確認→みんなで会場へ。なんとなく悪い意味で緊張が無くなっていました。。。

Dブロック

試験説明中、、(眠い…眠すぎる)
試験開始。(一般問むずかしくないか?ってか眠いぞ…)
時間配分は大丈夫だろうしゆっくり解こう、とマイペースに。
…気づいたら残り時間45分。
(残っているのは・・・20問、、20問!?後半の臨床問で20問はヤバすぎる!
かつてない遅れ。吟味は後で!キーワードだけ拾ってとにかく終わらせよう!)

冷や汗かきまくり、D65のGm染色も勘違いしてしまいました。
なんとか終わってマークチェックも問題なさそうでしたが、いまだにマークミスと禁忌が怖すぎます。。
国試で時間足りなくなるなんて思ってもみなかったですが、やってしまいました。

Eブロック

昼休みはやらかしたDを少し確認し、必修は切り替えようと、弁当を食べて落ち着きました。
時間的にもやれることはほぼ無いと思い、トイレと保温に努めました。
Eブロック全体を通して必修らしく、安心して解けました。
D35は良く分かりませんでしたが。
今度は見直ししまくりました。笑

Fブロック

休憩中にカフェインで最後の気合を入れました。
F3、F9、F25など、公衆衛生はまた難しかったです。
産婦人科・小児科…F5、F21、F30、F45、F46、F52、F57と立て続けに悩んでしまいました。
最後の方は疲れすぎて記憶に乏しいです。
そしてF46…身長を見落としていました。明らかに低身長→CPDなのにオキシトシン選んでしまいました。おそらく禁忌です。
疲れた後半にこうならないよう、気を付けたつもりでしたがダメでした。
採点サイトで確認しましたが、踏んだのはこの1問だけっぽいので仕方ないと思うようにします。疲れた時こそ注意でした。反省。

とにかく2日間を走りきれたことにまずは感謝です。帰りは採点入力しながらにぎやかに帰りました。めちゃくちゃ疲れた!

■採点結果

講師速報メック採点によれば、マークミスしてなければ下記の感じです。
反省は圧倒的に産婦人科です。苦手科目の克服が足りていませんでした。
ただ、【平均点での合格】を目標にしていたので、自分としては十分な結果だと思います。
無駄な失点は想定より多かったものの、本番でのミスはつきものです。

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■最後に

長い文章を読んでいただき、誠にありがとうございました。
明らかに異常な1年でしたが、卒業と国家試験受験を無事に終えられて本当に良かったです。
家族や同期には本当に感謝しています。
そして、お世話になったmedu4には感謝してもしきれません。
3/16まで結果は分かりませんが、受験記→合格体験記になれば嬉しいです。
追加の記事も少しずつ作成していきます。ありがとうございました!

→その後無事合格できました。

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■いつも参考にさせて頂いていた先生方のブログ

trynoteN先生:

www.no-try-medical.com

ちちもげ先生:

titimoge.com

いろはす先生:

igaitai.hatenablog.com

しめさば先生:

shimesaba-dr.hatenablog.jp