私立中学受験を挑むにあたっての課題

中学受験

この記事では、

私立中学受験を挑むにあたっての課題」を5つ紹介しています。

ご決断にあたってのヒントとして、ぜひご活用ください。

単純にお金がかかる

私立中学受験では、小学校の授業だけではフォローすることができない問題が出題されます。

例えば、私立中学受験の算数における文章題では、「つるかめ算」などが出題されます。

面積図を使って攻略するのが定石ですが、そうした定石は、小学校の授業で扱われることはまず考えにくいです。

稀に、そうした定石を学ばずとも対応できてしまうお子さまもおられますが、本当に稀です。

ほとんどの場合、中学受験専門塾に通塾してノウハウを学ぶことになります。私立中学受験への本格的な勉強は、小学34年生からというのが標準的です。

仮に小学4年から3年間通うとすれば、

・通常授業:4050万円(年間)×3()が必要です

これ以外に、

・季節講座

(受験直前期の)志望校特訓講座

などを受講する場合、追加で費用がかかります。小学6年生のときには、年間100万円以上の支出を想定しておかなければいけません。もちろん、通塾にあたり、

・交通費

・教材費

・模試代

などが別途加わります。

受験にあたっては、

・受験料(1校あたり23万円)

がかかります。

併願することも考慮すると1015万円くらいを想定しておくと良いと思います。

その後、私立中学に通うことになった場合、

・学費:500600万円(6年間の合計)

かかることが多いです。

このように、小学4年生から9年間は、平均で年間100万円が教育費に投じられるということになります。

前もって、家計的に問題ないのかをシミュレーションしておく必要があります。

場合によっては、自治体の補助や奨学金などを受けられる可能性もありますので、そちらも調べておくと良いでしょう。

保護者さま、お子さま両方に対する負担が大きい

大学受験・高校受験の場合、全てとまでは言わずとも、ある程度はお子さま本人の力で下記のような意思決定、学習を進めることができます。

・志望校の決定

・志望校に関する情報収集

・スケジュールの管理

・学習状況の管理

・プリント類の整理整頓

・塾への通学

しかし、小学生のお子さまが、これらのことを全て1人でやり切るということは考えにくいでしょう。

当然、ご家庭の中でしっかりとサポートしていく必要があります。

あらかじめ夫婦のどちらが、それぞれの役割を分担するのか決めておくべきです。

お子さま本人は、公立小学校で学習する内容と比べて、はるかに難しく、はるかに広い内容を勉強していくことになります。

「塾の内容についていけない」「塾の模試で思うように成績がとれない」などから、「お子さま本人の自信がなくなってしまう」「勉強そのものに対して拒否反応を示してしまう」ということも考えられます。

また、「周囲の同級生がのびのびと子どもらしく遊んでいる中、自分だけが受験勉強に時間を費やさないといけない」ということも、お子さま本人には心理的な負担となることがあります。

受験に失敗しても、成功しても、お子さま本人のその後に影響を及ぼす可能性がある

私立中学受験の失敗は、お子さまの心に大きなダメージを与える可能性があります。

「遊ぶのを我慢してあれだけ勉強したのに、その努力が報われなかった」。そのショックから、失敗を恐れて何もチャレンジできない人間になってしまうかもしれません。

受験を戦い抜いたにも関わらず、結果を出すことができなかったお子さまに対しては、次を見据えた声掛けをすることが大切です。

「こういうところは受験を通して成長したから、また頑張ってみようよ」など、お子さまの成長した点を指摘すると良いと思います。

一方で、私立中学受験に成功したことによる「リスク」が見過ごされがちです。

受験を何とか無事に終えた瞬間に、それまでの反動からあまり勉強しなくなってしまい、中学での成績が低迷してしまうことが考えられます。

高校受験がないというシステムも手伝い、大学受験まで怠けてしまい、大学受験の準備が遅れてしまうことがあります。

そもそも、私立中学受験の合格は、お子さまの人生の「通過点」でしかなく「ゴール」ではありません。

中学に入学してどのような学生生活を送りたいのか、どのような大人になっていきたいのかを、お子さまとしっかりと話し合い、一本化しておくことが大切です。

学校との相性が合わないときに、環境を変えるのが難しい

私立中学に合格した場合、原則はエスカレーター式に高校進学するため、6年間同じ環境の中で過ごすことになります。

どんな学校に通っても、それがどんなに良い環境であったとしても、お子さま本人にとって相性が合わない可能性があります。

公立中学校に通う場合は、高校受験があるため、そこで心機一転と割り切ることは可能ですが、私立中学校の場合は、そう簡単に環境を変えることはできません。

学校の指導方針・教育理念と相性が合わない場合、「高校受験を検討する」「地元の公立中学校に転校する」などの回り道も検討に入れなければいけません。

その学校の指導方針・教育理念をあらかじめ熟知しておく必要があります。

私立中学受験では、どうしても偏差値やブランド力に目が行ってしまいますが、あくまで通うのはお子さま本人です。

お子さまの性格・考え方を尊重した環境を選択することを優先させるように心がけましょう。

地元の友達との関係が希薄になりやすく、新しい人間関係を構築しなければならない

私立中学受験となると、勉強時間を多く捻出しなければならず、地元の友達と遊ぶことが難しくなります。

また、私立中学に通うとなると、たいていの場合、電車での遠距離通学になることが多いです。

そのため、どうしても地元の友人とは疎遠になってしまいます。

また、新たに通う中学校では、同じ塾から同じ中学校に通う同級生を除けば、新たな人間関係を構築しなければいけません。

お子さまが人懐っこい性格であれば、苦もなく人間関係を構築できるかもしれませんが、コミュニケーションに苦手意識のあるお子さまの場合、どのように人間関係をつくっていけばいいのか悩んでしまうことも考えられます。

まとめ

以上、5つメリットをご紹介いたしました。

「私立中学受験によって得られる5つのメリット」については下記別記事をご参照ください。

そちらもぜひ読んでいただき、中学受験をするかしないかを決定するヒントの一助になれば幸いです。